希少性効果 (Scarcity)

希少性効果(Scarcity)とは、商品の入手可能な数が限られているか、あるいは入手が難しいと感じる状況において、消費者はその商品に対して高い価値を見出し、購入意欲を向上させる効果を指します。希少性効果は損失回避と関連しています。

希少性効果 Scarcity UX 例

希少性効果がなぜ効果があるのか

人間は手に入れられる機会が限られていると感じると、それがより魅力的で価値があると考える傾向があります。これは、機会損失の恐れや所有欲を引き出し、ユーザーにそのアイテムを入手するために行動を起こさせる原動力になっていると考えられます。

希少性効果の参考例

宿泊施設検索サイトAirbnbでは、希少性の高い物件は、レアであることをユーザーにタイトルのすぐ下に伝えています。UIにおいてファーストビュー(ページをロードした時にスクロールせずに見える情報)は貴重なスペースであるため、大事な情報しか載せないことを考慮すると、Airbnbにとって希少性の高い物件であることを提示することは大切であることが推察できます。

Airbnb 希少性効果 Scarcity UX 例
Airbnb

参照: Are scarce products always more attractive? The interaction of different types of scarcity signals with products' suitability for conspicuous consumption (2010)

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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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