ナッジ (Nudge)

ナッジ(nudge)とは、ユーザーの意思決定や行動を、望ましい方向に、効果的かつ非強制的に誘導するデザイン手法です。ナッジは、ユーザーの注意を引き、行動を促すために、適切なタイミングやコンテキストで情報や選択肢を提示します。

ナッジ Nudge UX 例

ナッジがなぜ効果があるのか

普段からサービスを利用しているユーザーだとどこに何の機能があるかが直感的にわかりますが、新規ユーザーだと、デザインの制限上、機能に気づかなかったりやりたい事がどう行えば良いか分からない時があります。そのためにUIの色・サイズ等を使用して機能を強調したり、適切な情報を伝えることによって、ユーザー行動を誘導することが可能です。

ナッジの参考例

例として、アマゾンでの商品レコメンド機能が挙げられます。ユーザーの購入履歴やほしい物リストに基づいて、関連性の高い商品を推奨することで、ユーザーは自分の興味やニーズに合った商品を見つけやすくなります。このようなレコメンド機能は、ユーザーに適切な選択肢を提示することで、購入意欲を喚起し、ショッピング体験の満足度を向上させる効果があります。

amazon アマゾン ナッジ Nudge UX 例
Amazon.co.jp

ナッジ戦略は、ユーザーエクスペリエンスの向上に貢献するだけでなく、企業や組織にとっても有益です。適切なナッジを用いることで、顧客満足度が向上し、リピート率やコンバージョン率が上がることが期待されます。しかし、ナッジを使用する際は、ユーザーの利益や自主性を尊重し、企業のニーズのみを考慮した悪質な使用方法に陥らないように注意が必要です。

参照:Digital Nudging–Guiding Choices by Using Interface Design(2017)

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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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