目標勾配効果 (Goal Gradient Effect)

目標勾配効果(Goal Gradient Effect)とは、ユーザーが目標に近づくにつれ、行動や努力を加速させる心理的な現象です。これは、目標が間近になることで達成への興奮が高まり、より早く目標を達成しようとする意欲が増すためです。この効果を利用することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

目標勾配効果 Goal Gradient Effect UX 例 フォーム

目標勾配効果がなぜ効果があるのか

目標勾配効果(Goal Gradient Effect)が機能する理由は、達成感や報酬への欲求が人間の基本的な心理要素であるためです。目標が近づくと、達成感を手に入れる可能性が高まり、報酬への期待感も増すことで、ユーザーの行動が加速されます。

目標勾配効果の参考例

アプリのオンボーディングにプログレス・バーやチェックリストを設けることは一般的によく見られる目標勾配効果の利用です。

また、Eコマースのポイントプログラムなどでは、ユーザーが特定のポイント数を獲得することで景品と交換できる仕組みの場合、ポイントが目標値に近づくにつれ、ユーザーはアプリ内でのアクションや購入を増やす傾向があります。

銀だこポイントカード
銀だこポイントカード

参照:When Thinking Beats Doing: The Role of Optimistic Expectations in Goal-Based Choice(2007)

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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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